Blogブログ by Hidenori MOROI

誠実な伴走者 〜進歩、成長に必要な存在〜

突然ですが、皆さん、英語話せますか?

では、英語は好きですか?

残念ながら日本人の英語力の低さは、折り紙付きですよね。

国際的な英語学力テストである TOEFL の結果を見ると、日本はアジアの中でも30カ国中27位と言う残念な結果が出ています。さらに言えば、スピーキングだけの結果を見ると、なんと日本は最下位なんですね。

とにかく喋れないんです、日本人は英語を。全くと言って良いほど。

なんででしょうか???

さあ、ここからは私の勝手な推測です。しかしながら、私なりの根拠、今までの経験、今までに得た知識などで、私なりの理論武装はされています。(笑)

まずは、母国語である日本語を習得した過程を思い出してみましょう。

誠実な伴走者 〜進歩、成長に必要な存在〜

日本語というのは、世界で一番難しい言語とも言われています。
たしかに、ひらがな、カタカナ、漢字という3種類の文字を使って、文章を表現するなんて言語は、世界中探しても日本語だけです。
文字を覚えるだけでも、一苦労です。けど、私たち日本人は、ほぼほぼ例外なく世界で一番難解だと言われる日本語を操っています。

なぜ、こんなに難しい言語を習得できたんでしょうか?

結論から言うと、今日のこのブログのタイトル「誠実な伴走者」が存在していたからではないかと思うのです。

ちなみに、誤解のないように申し上げておきますが、決して日本語だから「誠実な伴走者」が必要なのだとは言いません。全ての言語の習得に際して「誠実な伴走者」が必要なのだと思います。また、言語の習得以外でも、例えば、何か新しいスキルを身につけるだとか、チャレンジをするときには、「誠実な伴走者」の存在がとても重要になると思います。

  • 誠実な伴走者 〜進歩、成長に必要な存在〜

そもそも、赤ちゃんだった頃、私たちはきっと「周りの人間たちが使っている、この何ともよくわからん音を理解したい!」
「この音を使って、何やら楽しそうなことしているぞ!」と感じるのでしょう、最初は。そして、必死で聞き続けるのです。

ちがう言葉で表現するならば必死でインプットするわけです。そして同時に「いつか、自分も使ってやろう!」と思いながら。

つまりアウトプットすることを前提にインプットするわけですね。
ここは、めちゃくちゃ大事なところ。アウトプットをしないのに、インプットすることなんてナンセンスだし、必ずモチベーションも下がるんですよね。

さあ、そしていよいよアウトプットを披露する日がやって来るわけです。

私たちは、例外なくこのステップを踏むのです。

「ママ」 いやこんなに明瞭に発音できたとは思えません。

「ムァムァ」だったのか、もっとひどい発音だったのか、とにかく下手くそなりにも、必死で伝えようと発音するのです。すると、それを聞いたオカンは、ビックリし、大喜びし、歓喜に包まれ、周りの人からすれば迷惑なくらい喋りまくるのです!「我が子が喋った!」と。
とんでもない下手くそなワンワードを喋っただけで。

この場面で、我が子に向かって「あなた!それは違うわよ!mの発音が弱いからムァムァになるのよ!もっとしっかりmを発音しなさい!」なんて、ジャッジしたり、指導したり、口やかましく出来ていない部分を指摘するなんてことは、絶対にしないわけです。

とにかく、笑顔で見守り、喜び、一緒になって発音してくれるのです。

「伝わったぁ!」と子どもの方も喜ぶのです。「アウトプットすると、みんなが笑顔になる!」とアウトプットすることに対しての喜びを感じるのです。

これこそ、誠実な伴走者ですよね。いつも、そばに居て、笑顔で見守ってくれて、挑戦する姿を応援してくれて、ジャッジせずに承認してくれる。そんな存在が、私たちが母国語を習得する時には周りにいたようです。それは、両親であり、祖父母であり、近所の人々であり、、、、。

  • 誠実な伴走者 〜進歩、成長に必要な存在〜

誠実な伴走者 〜進歩、成長に必要な存在〜

ところが、英語を学んだ時を思い出してみると、まぁ見事に、母国語の時と正反対のことをしているのですね。

もちろん、母国語を学んだ時とは脳の発達状態も違いますし、そもそも母国語という言語がすでに頭の中にインストールされています。そして、その母国語をインターフェースにして第二言語として英語を学ぶのですから、赤ちゃんの時とは違って当然といえば当然です。

それにしても、見事に正反対なんです。

まず、アルファベットという文字を学びます。母国語の時は、文字なんて5歳くらいまでは無視して先に発音から入ったのに、、、。

さらに、その発音なのですが、赤ん坊の時は、下手くそでも「必死で真似しよう!」と頑張ったのに、中学校の教室であまりネイティブに近い発音を真似しようと頑張ると、意地悪な男子から陰口を叩かれたりするのですよね。

「あいつさぁ、さっき アポー」とか言ってたゼェ。みたいに。

教室では apple は「アップル」と発音しておくのが無難で、ネイティブの発音に近づけようとすると「アポー、って発音してたよなぁ、、、(笑) ジャイアント馬場かと思ったゼェ」なんて陰口を叩かれるわけです。 (世代限定の笑ですみません。)

この時点で言語の習得過程で大切なことが、日本の英語教育では正反対に行われていることがお分かりだと思います。

さらには、「間違っていたら恥ずかしい」「正解を言わなければ」という「当たり前」が学生には染みついています。テストで学生をジャッジすることが常態化していることも、大きな原因でしょう。間違っていても、指摘などせずに、暖かく見守ってくれて、喜びを分かち合う存在が言語の習得には必要なのに、、、、。学校の先生にとってテストという手段は必要だと思います。評価しなければならない局面も多々あるでしょう、現在の教育システムにおいては。

しかしながら、少なくとも初期の言語習得期間においては、「誠実な伴走者」の方が必要です。ジャッジし、指摘し、指導する人よりも。

さらには、「アウトプット前提のインプット」というところも、日本の英語教育の場合、かなり怪しいものです。

もちろん、日本の学生は真面目に勉強します。インプットします。必死でインプットします。電車の中でいつの時代も「出る単」「システム英単語」などの本を食い入るように見つめて勉強している若者を見かけます。私も、そうでした。

インプットが悪いわけではありません。しかしながら、日本の場合アウトプットが悪すぎます。

なぜなら、あのマークシートという米粒大の空欄をHBの鉛筆を使って、真っ黒に塗りつぶすことが唯一のアウトプットだったりするわけです。

これでスピーキングの能力が着くとしたら、そちらの方が不思議です。さらには、教室では「アップル」と発音するのですから。

ちなみに、一昨日ブログに書いた「ライザップ」のトレーナーも、同じことだと私は感じています。「誠実な伴走者」であることが、一番のキラーコンテンツなのではないかと。。。

ライザップって、毎日通うワケではないのです。週に2回とか3回とか、、、。けれども、毎日、トレーナーと相談して決めた(ココも大切、突きつけられたメニューではない、ということ)トレーニングメニューをやったかどうか、そして、高タンパク低カロリー、低糖質の食事を摂ったかどうか、食事に関しては、写真を添えてトレーナーに毎日報告する約束をするわけですね。

もちろん、離れたところにいるトレーナーですからウソをつこう思えばつけるわけです。ビールと唐揚げ、締めにラーメンなんて食事をしたくせに、別の日に撮った茹で卵の写真を送ることだって出来ますよね。

しかし、人間って最終的に、絶対に嘘をつけないのは自分だとわかるものです。そして、その相手が誠実に、いつも笑顔で見守ってくれて、ジャッジせずに、応援してくれて、励ましてくれて、次なる方法を常に一緒に考えてくれる、そんな人だったら、、、。ウソをつこうなんて、思わなくなりますよね。さらには、頑張れますよね。

間違っても「このハゲー!!」なんて言ってはダメなんです。
「テメェ、生きてる価値ないだろう!!」なんて言ってはダメなんです。

・アウトプットを前提としたインプット
・誠実な伴走者

この二つが揃えば、新しいチャレンジは上手くいくものです。語学の習得も同じです。「誠実な伴走者」の存在で、語学力は必ず身につきます。


「英語学習コーチ」という仕事もしています。語学の学習は、今の時代、スマホ、パソコンなどを駆使すればインターネットを通じて、リアルタイムの英語教材を使って「アウトプット前提のインプット」は簡単に出来ます。先生が teach(教える) するよりも、本人が learn (学ぶ)する方がよっぽど有効だと言う信念と、「誠実な伴走者」としてコーチが貴方の傍を一緒に歩く方法が極めて有効だという信念の元に、活動しています。

実際に、ものすごい勢いで英語が喋れるようになったクライアントさんもいます。

よかったら、おためしください。必ず、話せるようになります。

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