Blogブログ by Hidenori MOROI

仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

「内容なき思想は空虚であり、概念なき直感は盲目である。」(カント純粋理性批判より)

このことばを基にして、いろんな言葉が作られているのでしょう、
よく似た内容の格言に出会います。

「知識なき経験は暴力であり、経験なき知識は空虚である」

聞いたことがある方も、ない方もなんとなく理解できますよね。
私は、長い間、歯科医師として仕事をしてきましたから、非常に
共感できます。

きちんとした理論を学ばず、知識を頭に入れずに経験と直感で施術
する歯科医師に治療を受けたいとは思いません。それは、まさに
歯科医師法という法律で守られた「暴力」ですから。

さらには、たくさん時間とコストをかけて知識を習得し、理論に
強くなったとしても、それを実践することが無ければ、それはそれで、
おかしな話です。

さて、そうやって考えると「理論」「実践」の両輪が大切なんだと
いうことがが見えてきます。

「仕組み作り」「実践、実行」という風にも言えるでしょう。

さらに言えば、左脳的発想と右脳的発想のバランスとも言えるように
感じるのです。「実践・実行」の段階では、言語化しにくい、構造化
しにくい「暗黙知」と呼ばれる、ちょっとカオスな(chaotic)状態の
「知」が蓄積されていきます。
また、「感情」という「理性」とは随分違う何かによって、人の行動や
判断は決定されたりもします。

仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ちょっと話は変わりますが、皆さん「ライザップ」ご存知ですか?

そうです、あのライザップです。「結果にコミット」して、数ヶ月で
見違えるようなスリムボディ、ムキムキボディを手に入れられますよ!

っていう、あのライザップです。

ちなみに、あのライザップが本を出しているのは、ご存知でしょうか?

「自宅でできるライザップ運動編」「自宅でできるライザップ食事編」
という本を発行しているんですね!驚きませんか?しかもDVD付き
というサービスの良さ!


「こんな本を出したら、お客さんが減るじゃないか!」って社内で
議論にならなかったんでしょうか?

  • 仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

  • 仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

 

コレって、考えてみれば、「仕組み作り」と「実践、実行」って
ところに関係していると思いませんか?

「痩せ方」「筋肉の付け方」なんてのは、どれもこれも「理論」
「知識」です。実は、なんぼでも模倣可能なんですよね。ライザップ
の「やり方」「方法論」に関しては、簡単にパクられるんですよね。

ならば、「二番煎じの会社に最初から教えてやろう」という発想かも
知れませんし、「そもそも知識だけ手に入れたらできちゃう、そんな人は
最初から、ライザップの顧客にはならない人なんだから、どんどん
教えちゃおう!」という発想なのかも知れません。とにかく、「仕組み」
「知識」というデジタルの部分は、実はライザップのキラーコンテンツ
じゃなかった
ということですよね。


となると、ライザップの最も大切なコンテンツとは何なのか?

「暗黙知」だったんですよね。「右脳」に訴えかける何か?が
ライザップのコンテンツなんですよね、きっと。

 

  • 仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

  • 仕組みだけでは、機能しませんね。 特に「ヒト」が関わる問題は。

さて、本題の「ヒト」に関わる問題とどう向き合うか?に戻ります。

人がよく辞めてしまう組織

人が長続きする組織

の違いを長年見続けてきました。ようやく判ったコト、ようやく
言語化できたコトがあります。それは、

「募集するコト」「面接するコト」「採用するコト」などは、仕組み化
できます、簡単に。つまり、人がその職場にやって来るまでの部分、ある意味「入り口」に関しては、
仕組み化できるんですね、簡単に。ところが、先ほどから申し上げている

「暗黙知」の部分を蓄積できていない組織、「ヒトは感情を持つ生き物である」
というコトを理解できていない組織においては、すぐにヒトが出口に向かって
しまうんですねぇ。

つまり、ヒトを組織に導入するまでは「仕組化」だけでも十分と言って
よいほど対応可能なのですが、「その組織で長く勤めてもらう」
「どんどん成長してもらう」「暗黙知を蓄積しながら、社風を改善する」そんな社員になってもらうためには
残念ながら、「仕組」だけでは、到底太刀打ち出来ないのです。

その部分は、構造化できない、言語化しにくい、経験などの中に埋没し
粘着してしまった情報などを上手く、掘り起こし、再構築し、活用
する必要があるのだということです。

ほとんどの組織は、こういった問題を放置しています。なぜなら、
「仕組化」できない難解で、解決不可能な問題だと切り捨てているからです。

しかし、この問題が引き起こすネガティブな側面は甚大で、大きなコストにも
なっています。解決した方が良い課題なのですが、、、、


私たちは、ヒトに関するお悩みを解決し、皆様の組織を引き締まった
筋肉質の組織に変身するまでをお手伝いする、ライザップのトレーナー
のような存在を目指しています。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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