Blogブログ by Hidenori MOROI

「工夫」「カイゼン」とイノベーションは、大違いでっせ。

「新しい発想」「ブレークスルー」私は大好きです。

0→1 こんな仕事もあるし
1→10 こんな仕事もある。

100→101 こんな仕事もあるし、
10000→10001 なんて仕事もある。

私は、明らかに0→1というタイプの仕事が大好きです。

 

「工夫」「カイゼン」とイノベーションは、大違いでっせ。

とかく、私たちは「直線的発想の神話」に取り憑かれてしまっています。


図で示したような「努力、時間と正比例するように、能力、パフォーマンスは向上する」といった発想です。

連続した直線というのは、先の予想が立てやすく、信頼性の高い未来を私たちに教えてくれます。
(残念ながら、この発想も「想定外のことが起こりうる」ということを21世紀に入って数多く見せつけられましたので、大きく揺らいでいるのですが、まだまだ日本人はこの直線的発想の神話に取り憑かれていますので、ここではこのまま話を進めます)





 

  • 「工夫」「カイゼン」とイノベーションは、大違いでっせ。

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これも、最近になって気づいたことなのですが、、、、


イノベーションというのは、こういう直線的発想の神話から、解き放たれた人にしか起こす権利というか、資格というか、無いんです。

いろんな表現の方法があるのですが、今回はまた簡単な図で説明しようと思います。





 

  • 「工夫」「カイゼン」とイノベーションは、大違いでっせ。

  • 「工夫」「カイゼン」とイノベーションは、大違いでっせ。

 


要するに、直線的成長、進化というのも、実はよ〜くみると階段型なんです。


一歩ずつ少しずつ「カイゼン」していくのがコツなんです。

けれども、これでは「イノベーション」には絶対にたどり着くことはありません。言い切ります。無理です。

では、イノベーションには何が必要か?それは、不連続性であったり、非合理的な発想であったり、理解不能な発想であったりします。

つまり、イノベーションとは、発表された瞬間には、
1) 「見たことないぞ!」と思われる
2)  ただし、実現可能である
3)  賛否両論を巻き起こす


ような発想である必要があります。

イノベーションとは、右の図のような発想の仕方なんですね。

突然、宙づりの階段が現れるような感じです。下の部分が無いのに、ちゃんと宙に浮かんでいる階段です。

「ピラミッドは必ず下から石を積み上げて作るもの」という常識は、「重力が存在している」という前提がある限り正しいでしょう。そして、私たちはそのような発想が絶対的に正しいと思い込まされています。しかし、あくまでも「発想」上の話です。本当のピラミッドを作る時のように「重力」の影響も受けていません。だから、自由に作って良いはずです。本来、イノベーションとは、上からピラミッドの石を積んでいく、ような発想なのです。

私たちの自由な発想を妨げている「重力」は、「きちんと最初から、理論立てて説明しないと、アホだと思われる」というバイアスなんだろうと思います。

そんな重力には逆らえば良いのです。



「ばかな!?」が「なるほど!」に変わるのがイノベーションなんです。(この辺りは、吉原英樹著 「ばかな!」と「なるほど!」をお読みください)

!? − ? = !  

って感じですね。

 

ただしそのイノベーションが、大正解で大当たりした場合には、後付けで隠れていた階段の部分をしっかりと解き明かしてくれる学者さんが、ご登場するのです。

「マーケティング戦略なんて、後付けで都合の良い理屈ですよ。」

っていうのは、だいぶ前から言われていることです。(この辺は、「マーケティングの神話」石井淳蔵著に詳しく書かれています)

とにかく、イノベーションを起こしたいなら、0→1タイプの仕事をしたいなら、直線的発想だけではアカンということを理解しておきましょう!

さらには、組織の中に、こういう発想をする人、できる人がいなかったり、もしくはこういう発想をしそうな人が出現した時に、排除しようとする組織も危険だということを付け加えておきます。

外部環境の変化にしなやかに適応できる組織になりたければ、間違いなく、こういう発想は必要になります。自分がそうでなくても、そんな人が含まれる組織になりたいものです。これからの不確実性の時代を歩くには。

 

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